「キッチン付き」など特殊なレンタルスペースも

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「キッチン付き」など特殊なレンタルスペースも



パーティーを、居酒屋でもレストランでもなく、「キッチン付きレンタルスペース」で開く――――、若者を中心にそんなトレンドが興ってきました。レンタルスペースといえばすこし前までは「会議室」という用途が中心だったのですが、会議の性質や雰囲気も多様化しており、さらには「会議」の枠に入らないさまざまなイベント、特殊なニーズに応えるレンタルスペースが出現しています。


 
「自分たちで料理する」パーティーの楽しみ


一見ふつうのレストランでおこなわれているように見えるパーティー。しかしよく見ると料理しているのはお客さんのほう……このような形のパーティーが見られるようになってきました。特に若い人たちの間で人気を集めています。

こうしたパーティーは「キッチン付きのレンタルスペース」でおこなわれています。

居酒屋、レストランでふつうに楽しむパーティーもいいのですが、キッチン付きレンタルスペースでのパーティーには「自分たちで料理する手間も楽しむ」という新しさがあります。得意な人なら技術を披露する楽しみもあるでしょうし、「うまい!」などとたがいに批評し合う楽しさもあるでしょう。


 
コストが安上がりに済む


一般の飲食店には、経営上意識しなければならない「原価率」という指標があります。メニューを提供する価格のうち、原材料の食材の仕入れ値がどれくらいの割合を占めるかという数字です。実店舗で営業する場合だと、原価率は2~3割程度にする必要があると言われています。

ということは、一般の飲食店であまり高くないメニューだと、使っている食材の質もそれなり……ということになるでしょう。

これに対して、自分たちで料理するパーティーでは、自分たちで食材を買ってきて自分たちで食べるのですから、原価率など気にする必要はありません。安く済ませたければ安い食材を使えばいいのですし、思いっきり質のいい食材を使う方針をとったとしても、高級レストランで取られる金額よりはずっと安く済むでしょう。原価率2~3割という数字を参考にすると、レストランでひとり1万円かかるコースが、単純計算で2~3,000円で楽しめることになります。もちろんプロと素人の技術の差があるという問題は残りますが、そこを考慮してもなお、大幅に格安であることはまちがいないでしょう。





 

婚活パーティーの企画としても



結婚相談所やパートナー探しサービス業者が企画する婚活パーティー・恋活パーティーの形も、最近はずいぶんとくふうされ多様化してきています。そういう趣旨のパーティーの一形態として、男女の参加者が料理を楽しみ、食事を楽しむ中でコミュニケーションをとっていくというコンセプトのものも散見されるようになってきました。

腕に覚えのある女性にとっては、料理の技術はおおいにアピールポイントになります。男性の方も、豪快に中華鍋を振ってみせたり、ワインでフランベしてみせたりすると、かなり「かっこいい!」ということになるでしょう。

反対に、誰かが何か失敗してしまったときに、どんなふうにフォローしてあげるかといったあたりに人柄が表れる、ということもあるでしょう。

このように考えますと、男女がいっしょにクッキングを楽しむ婚活パーティーというのは、パートナー探しのツールとしてはなかなかすぐれたものと言えるのではないかと思われます。


 
キッチン付きレンタルスペースは拡大中


こうしたニーズを受けて、キッチン付きレンタルスペースは急速な広がりを見せています。2016年のデータでは、レンタルスペース紹介サイトに東京都内をはじめ全国に500カ所以上のキッチン付きスペースが登録されています。

そのうち多くを占めるのは営業時間外のバーやカフェなどです。スペースの賃貸をおこなうことで、営業リソースの有効活用がねらえるということでしょう。

また、休眠・廃業した飲食店のスペースを活用しているケースもあります。

さらには、空き家になった一軒家というケースもあります。

いずれも「民泊」と似かよった発想で、遊んでいるスペースを有効活用することを目指しています。人気の高いところになると、月に50~100万円もの収益があるとのこと。不動産の新しい収益モデルとして注目されており、今後もしばらくは拡大を続けそうです。


 
非日常性を演出する「特殊な」スペースも


「キッチン付き」だけでも新しいスタイルのパーティーを楽しむツールとしては十分な価値がありますが、それ以外でもさまざまな付加価値を盛り込んだレンタルスペースが提供されるようになっています。
 
雰囲気をさまざまに

まずは雰囲気です。レンタルスペースは本来「多目的」なのですが、「パーティー向け」を基本と考えるスペースは最初から「おしゃれ」であったり「華やか」であったりといった雰囲気を持たされています。リッチでラグジュアリーなスペースもありますし、あまり肩肘を張らないカジュアルなカフェ風のスペース、靴を脱いでリラックスできるリビングルームのようなスペース、はたまた、古民家風のスペースで囲炉裏をかこみながら鍋料理をつつくといった渋いチョイスもあるのです。

また、スペース内を自分たちで飾り付けすることもできます。クリスマスなど、よくある飾り付けなら業者が提供できることもありますし、最近はやりのハロウィーンコスプレも、好きなようにできます。

 
設備も多種多様に充実

設備面では、一般の飲食店スペースであれば、家庭ではふつう使わないようなプロ用の道具が使えます。大型のオーブンなどです。家ではちょっと無理……という料理でもチャレンジできるわけです。

キッチン以外の面でも、たとえばカラオケを利用できたり、ショートムービーやサプライズ映像を流すプロジェクターやスクリーンをそなえていたりと、パーティーを盛り上げる設備をさまざまに選ぶことができます。

さらに、思い出作りとしてパーティーの記録を残す手段もあります。もちろんパーティー参加者ひとりひとりがスマートフォンで写真や動画を撮ってもいいですし、レンタルスペースの方で4Kライブカメラなどを用意してくれることもあります。小型のドローンを飛ばすという手もあります。おもしろい動画が撮れるでしょう。

 
飲食店ではないからこその自由

一般の飲食店では、「時間は2時間」くらいに決まっていることが多いでしょう。ちょうど盛り上がってきたあたりで時間が来て、二次会に移動しなければならないという話もよくあります。

これに対して、レンタルスペースは時間貸しですから、最初から4時間、5時間と借りることができます。二次会に移動する必要もありません。

また、飲食店ではありませんから、自分たちで作る料理以外のメニューを持ち込んでも、誰も文句は言いません。ケータリング、お取り寄せも自由です。まったく予定になかったけれど、「急にピザが食べたくなった!」としても、電話して届けてもらえばいいのです。

ひとことでまとめれば、レンタルスペースで開くパーティーは「フレキシブルで自由」です。





 

「多様性の時代」・パーティーの形は自分で造る



上記のように、パーティー向けレンタルスペースはこんにち、多種多様なスタイルのものが選べる時代になっています。そして言うまでもなく、いまやネットの時代。数え切れないほどの選択肢があるにもかかわらず、レンタルスペース紹介サイトなどで調べれば、狙いどおりのスペースや「おもしろい!」と思えるスペースが簡単に見つかります。

思いどおりの企画を楽しみましょう。


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